知ることからはじめよう、脳の健康。
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導入事例株式会社ケンミン様事例紹介
導入薬局様インタビュー①

府内薬局様

薬を渡すだけでなく、日々の健康も確かめられる薬局を目指して

府内薬局の薬剤師・古谷様

大分県大分市府内町にある調剤薬局の府内薬局。薬の受け渡しはもちろん、健康に関する相談に乗ってくれるなど、気軽に立ち寄れる薬局を目指しています。同薬局では、ゲーム感覚で脳のパフォーマンスをチェックできる「のうKNOW」の体験エリアを店内に設けて、お客さまへご案内しています。「のうKNOW」を実施したお客様の声や、「のうKNOW」の魅力について伺いました。

薬局で勤務していると、患者様あるいはお客様から、「脳の健康」についての関心や不安の声を聞きますか?ある場合、それはどのようなものでしょうか?

府内薬局は呼吸器と胃腸科、アレルギーの応需薬局ということもあり、患者様から脳の健康に関する相談をされることは少ないかもしれません。ところが、雑談ベースで「人の名前が思い出せない」「次にしようとしていた行動を忘れる」といったお話を伺うことはよくあります。処方された薬をどのタイミングで服用すればいいのかを忘れる患者様は結構いらっしゃるので、薬袋に用法用量を記載するといった対応を心がけています。

また、呼吸器の応需薬局は患者様に吸入のご説明をするのですが、なかなか使用方法をご理解いただけないことがあります。そういった経験があるため、患者様の脳の健康については関心を持っています。

今回、調剤薬局で脳のパフォーマンスをチェックするツール 「のうKNOW」を取り扱ってみた感想はいかがでしょうか。また、実施者の声がありましたらお聞かせください。

店舗で健康チェックを行うのは初めての試みだったのですが、実施したことでお客様からさまざまな声をいただくことができたと思います。脳年齢の結果が実年齢よりも若かった方からは、「楽しかった」「ゲーム感覚でできた」「またやってみたい」というポジティブな感想がありました。比較的タブレット端末の扱いに慣れている方は、ご本人が納得する結果が出たようです。

調剤薬局での運用で、工夫した点はありますか?

「「のうKNOW」セルフチェック実施中」というのぼり旗を店頭に出し、パンフレットやポスターを店内に設置することで、お客様への周知を行いました。そして、なるべく時間に余裕がありそうで症状の安定している方に声をかけ、待ち時間に冊子を使ってご案内をしました。

チェック自体は、処方薬をお出しするカウンターの一席を活用しました。お客様へのお声がけは薬剤師と事務スタッフで行い、チェックではタブレット端末の扱いに慣れている事務スタッフが案内するという運用をしました。

店頭には「のうKNOW」の実施を案内するのぼり旗を設置

「のうKNOW」を試してみて、どんな魅力を感じられたのかをお聞かせください。

脳の健康度が数値として現れることに、新鮮な驚きを覚えました。チェック自体は15分と短く、私自身も仕事の合間にチェックしています。タブレット端末だけでチェックできるので初期費用の負担が少なく、使いやすいゲーム形式のチェックでしたので、お客様へのご案内も簡単でした。スペースもそこまで取らず、店舗でも導入しやすいのがメリットだと思います。

逆に、「のうKNOW」を取り扱った上で感じた課題はありますか?

店内のタブレット端末で「のうKNOW」を実施してもらう

想定外だったのが、脳年齢の結果が実年齢より高齢となってしまった方が大変ショックを受けられていたことです。今後はチェックをしていただく前に、「のうKNOW」の結果は決定値ではなく変動値であること、思わしくない結果が出ても生活習慣を変えることで数値を改善できることをご案内したいですね。

また、実施者へ配布する冊子に記されたブレインパフォーマンス維持向上の12のポイントについても丁寧に説明するなど、アフターフォローを徹底することは重要だと感じました。また数カ月後に再チェックをして結果が良くなっていれば、生活習慣の改善がブレインパフォーマンスに良い影響を与えたということを実感いただけると思いますので。

今後、薬局で 「のうKNOW」をどのように活用していくと、脳の健康について患者様やお客様の関心を高め、不安を緩和することができると考えますか?

たとえば、内科の門前薬局であれば、血糖値や脂質、血圧など、さまざまな定期健診の数値がわかります。このデータに加えて「のうKNOW」の数値を活用できたら、お客様へのアプローチの幅も広がりそうです。エーザイさんと薬局が協力しながら、定期チェックを行える環境を整えていきたいですね。

従来、薬局は病気の時にお薬をもらいにいく場所というイメージでしたが、日々の健康を確かめにいく場所として、新しい価値を提供できる場として、みなさまに活用いただければいいなと思っています。

取材・文:中森りほ 編集:ノオト