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導入事例株式会社ケンミン様事例紹介
導入企業様インタビュー

株式会社ケンミン 寺川昭憲社長、長峯彰子部長

「健康に不安があるときはケンミンへ」そんなきっかけ作りができました

株式会社ケンミン(左)長峯彰子部長(右)寺川昭憲社長

昭和45年大分県で創業し、現在も県内で複数の調剤薬局やドラッグストアを展開する株式会社ケンミン。同社では経営するいくつかの店舗において、ゲーム感覚で脳の健康度(ブレインパフォーマンス)をチェックできる「のうKNOW」を導入し、お客様へご案内しています。企業をあげて脳の健康に関する取り組みを推進した同社に、実施した感想や会社で見られた嬉しい変化などを伺いました。

今回調剤薬局、ドラッグストアにて 「のうKNOW」を導入していただきましたが、現場の薬剤師、登録販売者の反応はいかがでしたか?

お客様に実施する前に現場の薬剤師、登録販売者にも「のうKNOW」を受けてもらったのですが、良い結果となった人が多く満足度は高めでした。店舗で脳の健康をチェックするというのは初めての取り組みだったため、どのお客様にどのように声をかけるのか難しかった部分もあったようです。

しかしエーザイさんがポスター、冊子を用意してくれたので、お客様への周知や説明もしやすかったと聞いております。また、「のうKNOW」の実施を進めるにつれ、お客様から認知症予防に関する相談も寄せられるようになり、新たなコミュニケーションも生まれたと報告を受けています。

「のうKNOW」実施を呼びかけるポスターを店内に貼ってお客様へ周知

「のうKNOW」を店舗で実施する際、現場の薬剤師や登録販売者への説明で心がけたことはございますか?

ケンミンが会社として脳の健康について取り組む意義をしっかり現場の薬剤師、登録販売者に伝えるよう心がけました。日本ではこれからさらに高齢化が進むことが予想されますが、それに伴い認知症患者の増加も懸念されています。そのため認知症の治療だけでなく、未然に認知症を防ぐための取り組みが社会にとって必要不可欠です。

弊社はグループ全体の理念として「不の打開」を掲げております。会社として「のうKNOW」に取り組むことで、人々に脳の健康の大切さや健康維持の方法を伝えながら、患者様やお客様が抱える健康不安を取り除くお手伝いをすることは、健やかな社会の実現につながる。ケンミンが「のうKNOW」をお客様へ提供することはその一翼を担う責任ある仕事だということを、現場の薬剤師、登録販売者一人一人に理解してもらいました。

「のうKNOW」を調剤薬局、ドラッグストアで実施したことで、会社として何か変化は見られましたか?

社員自身の認識を変える良いきっかけになったと感じています。現在ケンミンでは「モノ(物販)売りからコト(体験提供サービス)売りへ」というビジョンを掲げており、サプリや薬剤を提供するだけでなく、患者様の体調や生活習慣の相談に応じて、病院を紹介したり、ツールを紹介したり、健康の不安に対する悩みに寄り添うような対応を推進しています。このビジョンを実現するためには、薬剤師も登録販売者も病態や未病、体の仕組みなど健康に関するあらゆる知識の習得と、患者様・お客様との信頼関係構築が必要です。

ケンミンが経営する各店舗では、健康の悩みに対してスタッフが一人ひとりにあったアドバイスを提供している

今回の「のうKNOW」の取り組みは、現場の薬剤師や登録販売者がこのお客様の悩みに寄り添い、信頼関係を構築していくという意味においてとても良い実践の機会になったと思っています。「のうKNOW」の導入トライアル期間が終了した後に今回の施策のフィードバックを行なったこともあり、この施策を実施したことの意義や達成感を社員一人一人が味わっていたのも印象的でした。

一方、今回取り扱った脳の分野については薬剤も少ないため、まだまだ社員各自の勉強が必要であることは課題の一つです。今後は会社として健康に関するあらゆる知識や情報を、先手先手で現場のスタッフへ提供できる体制づくりも進めていきたいと思っています。

今回の経験を生かし、「のうKNOW」を活用して今後展開してみたいことはありますか?

今回は試験的に導入したため短期間でしたが、今後は一人でも多くの人に脳の健康について考える機会を提供できるよう、長期で「のうKNOW」を導入したいですね。そうすれば半年に一回など定期的に「のうKNOW」を受けていただくことができ、生活習慣の改善が脳の健康向上につながることをお客様にご理解いただけるのではないかと考えています。

またケンミンの店舗はデパートやショッピングモールといった人が多く集まる場所にあるため、大型商業施設と協力したさまざまなイベントの中で「のうKNOW」の実施を呼びかけることを検討しています。このような活動を通じ「健康に不安があるときはケンミンに行ったらいい」そんなふうに来ていただいた方の家族や友達に口コミが広がり、地域の人のかかりつけ薬局、かかりつけ薬店になれたらいいですね。

取材・文:中森りほ 編集:ノオト